この場所は、君津・木更津・富津・袖ヶ浦、そして市原・千葉も含めた市民 35万人の水道水源である小櫃川・御腹川の水源地です。そこに、関東一円から持ち込まれる首都圏最大級の産業廃棄物の最終処分場があることを皆さんは、ご存じですか?
水源地にあるこの産業廃棄物最終処分場は、新井総合施設(arax)君津環境整備センターといいます。現在、第Ⅲ-2処分場の完成に向けて、計画地の山林を伐採し、山肌を削り工事が着々と進んでいます。
第Ⅰ期処分場は、有害物質を含む保有水の漏えい事故が2012年に発覚し、千葉県より是正勧告を受け、その後搬入停止の状態のままです。雨水の侵入を防ぐために真っ黒な遮水シートで覆い、溜まっている保有水をポンプアップしていますが、汲み上げても 汲み上げても、その水位が下がらない状態のままです。
未だに、有害物質を含む保有水の漏えい事故の原因の究明も・従って改善対策の実施もなされていません。それなのに、千葉県は、第Ⅲ期処分場の増設を許可しました。
第Ⅰ期処分場が事故を起こしたことで、第Ⅱ期処分場の廃棄物の埋立てが予定より早く進んだことにより、処分場の完成を急ぎ、第Ⅲ-1処分場を完成させ、現在は第Ⅲ-2処分場建設が急ピッチで進められています。この第Ⅲ期処分場が完成すると、その規模は日本最大級となります。そして、生命・身体・健康に重大な被害を及ぼす危険性のある、 ダイオキシン・重金属などの多種多様な有害物質や放射性物質を含む産業廃棄物が持ち込まれます。
この、最終処分場のある場所は、千葉県君津市怒田643-1。林道を一本 隔てた場所は『梅ヶ瀬渓谷自然環境保全地区』『大福山北部自然環境保全地域』に指定されています。その周辺は、処分場から出る ひどい臭気が漂い、気分が悪くなるほどです。
そして、この処分場の保有水は、処理施設で基準濃度に調整されてから上水道水源である小櫃川の支流・御腹川に流されています。
今こうしている間にも、第Ⅲ期は拡張しています。これ以上の拡張をストップするために、多くの方にこの事実を知っていただき、関心が集まることがとても大切なのです。