こんこんと湧き出る地下水は、先人たちの苦労の末に得た 上総掘りの技術によるもの…。未来の子供たちへ渡す 私たちの大切な宝物です。


千葉県君津市久留里の上総掘り自噴井戸は千葉県下で唯一「平成の名水百選」に選定されています。そして現在も、袖ケ浦市、木更津市、君津市、富津市の一部では上水道の水源として地下水が利用されています。

この地下水は昔々、古東京湾の地下で200万年以上前から形成された、砂泥互層の帯水層へ井戸を掘ることにより湧き出ています。これが久留里や小櫃、木更津、袖ヶ浦などに遺(のこ)されている 上総掘り自噴井戸です。

そんな、大切な水が湧き出る水源地に、首都圏最大級の産業廃棄物最終処分場があることを皆さんはご存知ですか?                   


例え地層が違っていても地下水は混じりあいます。帯水層の最上部に位置する処分場から汚染水が漏えいした場合には、君津市が誇る久留里の名水も、農業用水・水道水源である御腹川や小櫃川の水も汚染されてしまうことになりかねません。

更に問題なのは、上記のことを専門家より指摘を受けていたにも関わらず、事業者・新井総合施設は処分場の増設を計画し、千葉県もそれを知りながら、建設許可を出してしまったことです。これは、生命を軽んじている行為そのものと言えます。

『ふるさとの水を守る会』は…漏えい事故を起し、原因究明もなされていないこの事業者に増設許可を出した千葉県に対し、「第Ⅲ期処分場の許可の取消を求める」訴訟を2019年1月31日に起しました。さらに、裁判中でも処分場の建設工事が進んでしまいますので、新井総合㈱に対して「建設工事差止を求める仮処分」の訴訟も 2019年 6月28日に起しましたが、2021年2月…残念ながら仮処分での訴えは却下されました。しかし到底納得のできる決定ではありませんので、2021年3月2日東京高裁へ即時抗告いたしました。

私たちの水道水源、生命の根幹である「水」…大切なふるさとの水を守るために、未来の子ども達のためにお力をお貸し下さい。裁判は、長い年月と多額の費用が掛かります。『ふるさとの水を守る会』の活動を一緒に支えてくださる会員を近隣在住にかかわらず、広く募集しております。(年会費3,000円)

多くの方のご協力とお力添えを、どうぞよろしくお願いいたします。


入会希望の方は、
・お名前
・住所

・連絡先(電話番号、メールアドレス)

を明記の上、事務局までご連絡下さい。

事務局連絡先 furusatonomizu@gmail.com

※お預かりする個人情報はふるさとの水を守る会のご案内や会報の発送にのみ利用し、許可なく第三者へ開示することはありません。



上辺だけ豊かに見える現代を生きる私達が、その本来に立ち戻るために

私達のふるさとの“水”は、他に類のない程の豊富な被圧帯水層に蓄えられ、点在する数多くの上総掘り井戸から自噴する地下水で、その水は『生きた水・久留里』として環境省の指定する「平成の名水百選」にも選ばれた誇り高き、ふるさとの“水”です。

君津市だけでも1343本の上総掘りから春夏秋冬24時間豊富で良質な地下水がわき出で、飲用・生活用水・清酒・豆腐・水稲栽培・カラー栽培等に広く利用され、今もなお豊かに息づいています。

これらの上総掘り自噴井戸群や二五穴用水を含めた豊かな水源・水文環境は、将来世界遺産にもなりえるポテンシャルを充分に有していると私達は考えています。


本来この地は、河川と耕作地の高低差が大きい河岸段丘の地で、河川水の利水が難しく耕作や生活に非常に苦労していた地域でした。そしてこの地で120年程前の明治中期迄に幾世に亘る先人が試行錯誤を繰返した辛苦と努力と知恵の結晶として開発された技術が、地下水を利水する上総掘りや小櫃川の河川水を利水する二五穴用水で、ふるさとの文化的遺産です。それによりこの地は先人の“想い”と誇り高き“水”が満ち満ちて繁栄してきました。

そのふるさとの風景が、時の流れにいつしか当たり前となり蛇口をひねれば水が出る今を生きる私達は、水の恵みに潤い時に水の脅威に晒される水循環の中に生きることの本質を忘れ、今更ながら昨今の台風や集中豪雨の猛威に恐れ慄くのです。

その清らかな水は御腹川そして本流小櫃川へと流れ、大寺浄水場・十日市場浄水場から取水され、君津市・木更津市・袖ヶ浦市・富津市の33万人や一部が千葉県営水道に送水されていることで千葉市・市原市の一部64万人にも供給され、県民97万人の命を守る大切な水道水源となっています。


そしていま、私達のふるさとの“水”の大切な水源の地に危険が迫っています。開業まもなく機能不全となり漏洩事故を起こして現在も搬入停止中の処分場が、その隣接地に清らかなふるさとの“水”の水源の地を飲み込むように、新たに巨大な第Ⅲ期処分場を建設しています。

次代を生きる子供たちの命を守るふるさとの清らかな“水”の水源をこれ以上汚してはならない。もう始まっているから、もう遅いから、もう止められないからと目をつぶり耳を塞ぎ口を黙することで、ふるさとの清らかな“水”を、自ら忘れようとしてはならない。今こそ先人の想いを私達の想いとして、感謝と共に次代を生きる子供達に伝えなければならない。“今だけ金だけ自分だけ”と上辺だけ豊かに見える現代を生きる私達が、その本来に立ち戻るために。


「ふるさとの水を守る会」 共同代表金森春光